2012-01-01から1年間の記事一覧

「自己決定力」を育む ~パラシュートに乗らないという参加のあり方も尊重したい~

パラシュートは、ムーブメント遊具の代表でとても魅力的な環境づくりに役立ちます。 (パラシュートの活用例については、以下の記事をご覧ください。) ムーブメント遊具の活用法~パラシュート編~(2010/11/04) satsuki-lab.hatenablog.com 中でも、パラシ…

遊びがいっぱいの大きな家:実現の予感!~乳児院ムーブメントプログラム「宝島探険」~

(報告が遅れてしまいましたが・・・) 今年度、研修を実施している乳児院で、10月末、ついに、オリジナルのムーブメントプログラムが実現しました。 春から、「乳児院」という環境を知れば知るほど、「遊び」の必要性と可能性を感じ、乳児院が『遊びがいっぱい…

形板ひとつで広がる遊びの世界~上麻生保育園でのムーブメント活動報告~

研修先の川崎市上麻生保育園では、公開親子ムーブメントも始まりましたが、定期的に実施してきた保育内でのムーブメント活動も益々充実してきました! 先月末に、4歳児クラスの活動を見せてもらいました。 3色の三角と四角のソフトな板に、数字が印刷してあ…

親子ムーブメント教室in郡山【追記】 地元新聞に掲載!

東北版あそびのちからはいのちのちから の活動報告として、 福島県郡山市にて親子ムーブメントプログラムを実施~魔法使いに変身!~ (2012/10/07) の記事でお伝えした実践について、10月9日付けの福島民友新聞「郡山ワイド」に掲載していただきました。

福島県郡山市にて親子ムーブメントプログラムを実施~魔法使いに変身!~

東北版あそびのちからはいのちのちから の活動として、先月の石巻市の活動に続き、10月3日(水)、福島県郡山市の公民館にて、未就学児の親子対象の遊び活動を実施しました。 郡山市の子育て支援サークル「のびのびし隊」と「はぁ~とふるレインボー福島(N…

森の探険~公立保育園を拠点とした子育て支援としての遊び活動~

9月29日(土)、川崎市麻生区の上麻生保育園にて、地域子育て支援事業として、親子遊びの催し「ハッピータイム」~親子で遊ぼうレッツムーブメント~『森の探険』が実施されました。 この春から、研修に参加してくださっている保育士の先生方が中心になって…

子どもがプログラムを動かすとき ~保育園でも「遊びは生活の中に・・・」が大事~

今年度(2012年度)は、 川崎市麻生区こども支援室、区立保育園との連携で、上麻生保育園をモデル園に、保育士の先生方と一緒に通常保育の中で、また、保育園を核とした地域子育て支援の取り組みとして、ムーブメント教育・療法による遊び活動の実践を行って…

個人空間と共同空間~空間を意識して動いてみよう!~

今日は、 クリエイティブムーブメントプログラムの紹介~みんなで海底冒険~(20120/09/03) の記事で、スイミーの絵本のように、みんなで大きな魚になって動いた活動の説明で、詳細は後日・・・・♪とお約束していた、「個人空間と共同空間」のお話です・・・。 *****…

東日本大震災から1年半の今日、あらためて「あそびのちからはいのちのちから」について考える~郡山と石巻の地で感じたこと~

3.11、東日本大震災から、今日で1年半ですね・・・。 東北版 あそびのちからはいのちのちからの取り組み、第一弾として、9月5、6日に福島県郡山市と宮城県石巻市で、現地調査、関係者打合せ、そして、親子ムーブメント教室の実践を行ってきました。***** 郡山で…

クリエイティブムーブメントプログラムの紹介~みんなで海底冒険~

先月末の富山での親子ムーブメント教室(午後)では、クリエイティブムーブメントプログラムとして「みんなで海底冒険」と題したドラマ性のある集団遊びの実践を行ってきました。 この「海底冒険」をテーマにしたプログラムは、随分前から繰り返し実践され、…

「創造力」=「飽きる力」

現在、クリエイティブムーブメントに関する論文執筆中・・・。 ・・・「創造性」についてあらためて資料を集め、考えています・・・。 論文の仕上がりは、まだまだですが、私も母親モードへ切り替えでちょっと一息で、一つ紹介・・・。 詩人の谷川俊太郎氏が、テレビのイ…

ムーブメントリーダーの『質問力』 -遊び活動における「クローズドクエスチョン」と「オープンクエスチョン」の活用

ビジネスの世界でも教育や医療福祉の現場でも、そして、飲み会で上手にコミュニケーションをとりたい人向けにも、相手に良質の質問をすることが効果的ということで、「質問力」なんて言葉が注目されていますね…。 良い質問をするための技法として、広く知ら…

遊びの中で経験不足による未発達をふせぐ-乳児院におけるMEPA-R活用の効果-

現在取り組んでいる「遊びの場づくり」支援者研修(全5回)の3回目は、ムーブメント教育・療法独自のアセスメント法であるMEPA- Rについてです。 詳しい内容は、以下の記事をご確認ください 遊びを生み出すアセスメント~MEPA-Rの活用~ 先月、乳児院でもこ…

マリアンヌ フロスティッグ博士の言葉

先週までに研修講座を立て続けに担当させていただいて、今、その参加者の方からお寄せいただいた感想文やメールをじっくり読み込んでいます。 その中で、拙著を手にしてくださった方が、私があとがきに自分の想いを代弁してもらおうと転載したフロスティッグ…

スカーフ一枚でできること(乳児院での遊び活動報告から)

遊びがいっぱいの大きな家(乳児院での遊び活動支援) の記事でご報告しましたが、今年度は、乳児院の現場でも、ムーブメント法による遊び活動の展開をお手伝いをさせていただいています。 先日の研修時、質疑応答の時間に、職員の方々が日常での取り組みの…

遊びを生み出すアセスメント~MEPA-Rの活用~

今週は、保育園、乳児院等のフィールドの施設内研修では、「MEPA」の理解と活用についてお話させていただいています。 MEPA (Movement Education Program Assessment)は、1985年、日本におけるムーブメント教育・療法独自のアセスメントとして開発されたも…

遊びがいっぱいの大きな家(乳児院での遊び活動支援)

本年度のサバティカル研究活動の大事なフィールドの一つは、ある乳児院です。心理療法担当職員の臨床心理士の方から、乳児院の子ども達を対象に実践をやってもらいたいとの連絡をいただいて、2011年3月に学生達と共にうかがったのが最初のご縁でした。 障が…

「私の子」から「私たちの子」へ

長男が3歳位のころ、「ムーブメント大好き、パラシュート乗りたい!だけど、ママが先生(リーダー)のときは、嫌なんだ!行きたくない!」とはっきり言葉で反発するようになった時から、いよいよ、私の迷いは明確になりました。 次男がまだ0歳のときに、「…

岡上こ文「出戻り(?)」ムーブメント教室-青空の下で遊ぼう!活動報告-

2010年度から学生達が和光大学のご近所、岡上こども文化センターで、親子ムーブメント教室を月1のペースで担当させていただいています。 和光大学 遊び種(あそびぐさ)たんぽっぽによる「出張型」和光親子ムーブメント教室・・・という設定なのですが、年間ス…

「環境」が人を繋ぐということ

先週末、体調崩して小学校休んでしまった長男が夕方元気になってきて、研修先に持って行くムーブメント遊具を取りに行かねばならなかったので、子連れで大学へ・・・。 かわ道楽の最年少参加記録を持つ(?)息子は、大学に来ると必ず水槽が観たいと言います。 …

引き出しの整理-いよいよ、川崎市上麻生保育園でムーブメント活動開始!-

川崎市麻生区の上麻生保育園にモデル園として協力いただいて、通常保育、地域子育て支援活動におけるムーブメント法の活用についての実践研究を行っています。 この園には、前年度、和光大学で開催した研修講座に参加してくださった先生方が数名いらっしゃっ…

遊具の活用 ~何のために、誰のために~

現在、サバティカルの研究活動の一環として、様々な現場で子どもに関わる支援者の方々に「ムーブメント法による遊びの場づくりの理論と実践」の研修プログラムを実施しています。 先週から、「遊具の活用」を中心とした実技を保育園、乳児院などで行いました…

福井たけのこ教室のプログラムから

6月の福井たけのこ教室のムーブメントプログラムから、私にとってとても印象的だった場面を中心に紹介させていただきます。 会場に入ると、フリームーブメントの魅力的な環境が広がっていて、子ども達はお母さんや先生方と一緒にお気に入りの遊具で遊んでい…

チームの強さ(福井たけのこ教室)

サバティカルの研究調査で、先週は、福井の「たけのこ教室」の視察に出かけました。 30年ほど前に、一人の障がい児の誕生をきっかけに、小林芳文先生をスーパーバイザーに迎えてある保育園で始まった小さな親子遊びの教室が、今では、保育園・保育士が軸とな…