東北版あそびのちからはいのちのちから の活動として、先月の石巻市の活動に続き、10月3日(水)、福島県郡山市の公民館にて、未就学児の親子対象の遊び活動を実施しました。 郡山市の子育て支援サークル「のびのびし隊」と「はぁ~とふるレインボー福島(NPO虹のかけ橋)郡山支部」の皆さんと協力して実施しました。
ハローウィンも近いので、「魔法使いに大変身!!」をテーマにしたプログラムを用意しました。 フリームーブメントでは、はじめての遊具にちょっとびっくりの子ども達が少しずつ環境に馴染んでいき、リーダー、スタッフに誘われて、親子が自由に色々な遊びを展開していました。
集団プログラムは、シンプルなロープムーブメントから・・・。皆で大きな輪になって、一緒に動きます。
お名前呼びでは、一人一人元気にお返事!
ダンスムーブメントは、音楽に合わせて、親子でゆらゆら揺れたり、ぐっぱ~の動きを楽しんだり…。
魔法使いになって、動物に変身するイメージで動きを取り入れながら移動しました。ウサギになって元気に跳ねたり、ママに抱っこしてもらってキリンになってご機嫌でした♪
設定ムーブメントでは、「魔法使いの修業の旅」をテーマに遊びました。 ロープやスペースマットの道を頭にビーンズバッグを乗せてバランスよく歩いたり・・・、
魔法のほうきにつかまって、移動したり・・・、
空飛ぶじゅうたんに乗って空を飛んだり・・・、
畳のお部屋でしたが、天井が高く、パラシュートムーブメントをたっぷり楽しむことができました。
はじめての体験でしたが、ママさん達も現地のボランティアさん達も気があって、パラシュートドーム、上手にできました!
一人一人順番にパラシュートに乗って、空を飛びました!
最後は、風船を乗せて・・・、
魔法の粉の紙吹雪を散らして、ファンタジックな場面をつくりました。
活動のふりかえりの場面では、「魔法使いになって、空を飛んだよ!」ってお話している子どもがいて嬉しかったです。 空飛ぶじゅうたんのユランコはバスタオルに代えて、頭に乗せたビーンズバッグは雑誌やハンカチでもOK、ぜひ、身近なものを代用して家庭でもやってください!とリーダーが説明すると、ママさん達も大きく頷いていました。 いつもの親子ムーブメントと変わらず楽しい遊びの場が過ぎて、嬉しそうに手を振る親子を見送って、ふと、建物の外を見ると・・・、
現地のスタッフの方が、「今日は高いわね」「やっぱり、風のせいかしらね」と話していました。 そして、親子遊びを実施した公民館の図書室は、食品の放射能測定の部屋として常設されていました。
原発の影響で、外遊びを制限され、土や砂や草花を直接触ることを禁じられている福島の子ども達・・・。 「禁止」や「制限」をしなければならないことが多く、「あれだめ、これだめ」と言わなければならなくなった・・・、本来怒らなくていいことなのに怒っている自分が居て嫌になることがあります・・・、楽しく子育てがしたいです・・・等のママ達の言葉がアンケートに残されていて、重く受け止めました。 参加者の多くが、室内でもしっかり身体を動かし親子で楽しく取り組める活動を欲していて、ムーブメント教育・療法の実績はこれに十分応えられると実感しました。 今後も丁寧に取り組んでいきたいと思います。 ご協力くださった皆さん、ありがとうございました。 <追伸> 今回の企画と同時開催の催しとして、別の部屋では、就学児のお母さん方がお子さんが学校に行っている時間を活用して、「逞しい身体づくりは食べ物から・・・」ということで、専門家を招き放射能除去食品の勉強会も兼ねた調理実習を実施していました。
私もお裾分けしてもらいました。
深刻な課題の取組みだと思いますが、おしゃべりしながら調理して一緒に味わって食す・・・という活動を楽しんでいるお母さん方の元気な笑い声が聞こえてきました。 「一緒につくって食べる」ことが大好きな歴代ゼミ生の姿と重ねて、「食」に関わることも「遊び」なんだろうな・・・と考えました。
福島の親子の皆さんと共に「遊びの場づくり」の意義について、あらためて考えていきたいと思います。よろしくお願いいたします・・・。