「環境」が人を繋ぐということ

 先週末、体調崩して小学校休んでしまった長男が夕方元気になってきて、研修先に持って行くムーブメント遊具を取りに行かねばならなかったので、子連れで大学へ・・・。 かわ道楽の最年少参加記録を持つ(?)息子は、大学に来ると必ず水槽が観たいと言います。

 そこで 私としては、ちょっと子どもを預けてささっと用事を済ませてくる軽い気持ちで、地域・流域共生センターの小さな水族館へ送り込んだわけです。

 しかし、共生センターのスタッフさんや学生さんに説明してもらいながら、本人はかなり真剣に、絵を描いたり、写真を撮ったり、集中して観察したようです。

 長男が写真を撮ろうと近づくと、クサガメが寄ってきて、首をにゅーっと出してバタバタと足を動かし・・・、うぅ、なんだなんだ・・・とびびっている母の横で、「カメかわいい~!ママ~、カメ飼いたい~!」と叫ぶ我が子・・・。う~~~。  

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  今のところ、メダカで我慢してもらっていますが、今週の図工の時間には、ついに、カメを創って帰ってきました・・・。う~~~💦

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  男の子の母親になったことで確実に広がった私の世界は、今までちっとも興味がなかった、虫とか魚とか・・・、身近な自然との関わりです。

 最初のころ、かわ道楽の学生さん達が好きな魚や虫を紹介したり、触ってみる?と誘ってみたりして、生き物達を媒介にして、子どもと触れ合う姿も新鮮に映りました。

 正面切って向かい合うより、同じものを見つめて繋がる関係も気持ちがいいな・・・と。遊び活動を専門にしていると、ついつい、子どもを全身で受け止めることと自分の全身を押しつけて相手に当たっていくことを取り違えてしまいますから・・・。

 昨年度は、お隣の研究室の堂前先生にもお手伝いいただいて、かわ道楽の学生さん達に、日頃ムーブメント教室に参加されている親子のみなさんを対象に、かわ遊びの企画運営をお願いしました。

 障がいのある子もない子も大人も子どもも目の前に広がるかわや生き物に夢中で、でも説明も良く聞いて事故も無く、各々に没頭してかわ遊びに取り組んでいました。

 「自然」という環境を介することで遊びの時空間をすんなり共有できることにあらためて気づきました。    

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 そんなことを考えると、なんだか、ムーブメント遊具による環境づくりと似ているな、やっぱり、「環境の力」だとも思います。

 直接には手をつなぐことが苦手なお友達同士でも初めての人達でも、ロープやパラシュートが出てくると自然に一つの輪になります・・・。

 今、研究の一環として保育士さん達を対象とした研修プログラムを展開していますが、遊具が「環境」であるというをあらためて強く感じています。研修の現場での気づきも、またこのブログでご報告しますね・・・