「遺跡」化する「ゼミ室」

ものすご~く、久々に研究室のブログを更新します。

随分昔、もう10年以上前に書いた、👇【「カフェ」化する「ゼミ室」】の続編(?)です。
 

satsuki-lab.hatenablog.com

 この後も、歴代のゼミ生たちと数度の配置換え(領地争い)を繰り返しながら、同居していたわけですが、コロナ禍で、突如、ひとりぼっちのゼミ室になってしまいました。(まぁ、本来、教員研究室…なので、それでいいのですが…😅)

 3年以上、静まり返っていたゼミ室ですが、やっと、先週、コロナ5類移行直後、私の誕生日祝いを口実に、コロナ後初の宴が催されました🎂🥳。

 

 現学生たちは、準備に際し、ゼミ室にあるものを確認することから始めました。その姿は、まるで、「遺跡発掘」のよう…。
 まず、何より、様々な理由で残されていた現金をかき集めた結果、1万円を超えることが判明した瞬間、埋蔵金を掘り当てたような盛り上がりで…。天を仰ぎ、「先輩、ありがとうございます」と呟く学生たち…。

 料理器具や食器を確認していると、先輩たちが残したメッセージが発見され…、炊飯ジャーには「炊くときはゼミ室以外の場所で!!(ブレーカーが落ちるから)」と記されてあり、ちゃんと廊下のコピー機の横でご飯を炊く伝統が復活していました…(笑)

 

 研究室で学生たちと過ごす際の私の憧れの姿は、ケイスケ先生なので…

(👇「勁介先生に見た和光らしさ 」(鈴木勁介名誉教授追悼)) 、

wako.repo.nii.ac.jp

・・・買い出しについて話し合っている時も、手も口も出さず…にと思ってパソコンに向かっていましたけれど、聞こえてくる声に、どう考えても、オソロシイ数のたこ焼きができてしまいそうだったので、分量をおさえるように助言してしまいました…。

 どうなることか…と心配しましたが、メンバーの好き嫌い等ちゃんと考慮して、カレーも2つの味が無事出来上がり、手作りの誕生日ケーキもあって、なんとか、パーティーらしくなりました👏。

 

 そして、当然、MZの舞台やムーブメントの実践等、過去の学生たちが残した催し関係の映像も発掘されるわけですが、その中に、初期の頃、2003年度のゼミ合宿のVTRがありました。

 遅れて最終電車で到着する仲間を迎えに行った際に、熱海駅改札前で繰り広げられた即興ゲリラパフォーマンス…! 歌も踊りも寸劇的演出も、うまく絡まったよい出来栄えで、若かりし頃の私は「ゼミの集大成だ♪、よくやった!」と大満足でした。しかし、後日、この映像を観たある職員の方に、「大橋センセぇ…、これは危なかった…、捕まらなくてよかったですね…、もうこの映像を他の人に見せてはいけません!!」とご指導いただきました…。(駅員さんも立ち止まって見ている一般の方も優しい眼差しでしたので、あたたかい空気だったのだと信じていますが…💦)

 遊び、歌い、踊り狂う先輩たちの映像をうっかり観てしまった現役学生たちの、明らかに固まった表情が、理解不能なものと遭遇した時の茫然とした反応なのか、それとも、激しい羨望だったのか…は、今後の彼らの様子から判断したいと思います。

 

 こうやって、卒業生が残していった様々なものが発掘されるので、私もあらためて、思い出して懐かしんでいます…。

手作りの「アンサーブック」・・・。半分アルバムみたいなのですが、心の中で質問をして、念じながらページを開くと、答えがある…という仕組みになっていて、それを理解した学生たちが、各々に質問をして開いて出てきたアンサーを読み上げて、わーきゃー楽しんでいました。

 私も久しぶりに、「今年のゼミ、どうしましょうかね?」と問いながら、開いてみたら…、

 かつての「あじゃら」たちが、『遊びなさい』と答えてくれました…。
 何の根拠もありませんが、大丈夫な気がしてきました…(笑)

 

 発掘出土品から当時の人々の暮らしを知る…という、本当の遺跡調査のような展開が数々あり、誰一人直接には関わったことのない過去のゼミ生たちの姿が学生たちの前に蘇っているようで、不思議な光景でした。
 歴代のメンバーの活動を思い出してみて、それぞれの代の特徴や変化はありましたけれど、それでも、結局のところは、みんなで元気になるには、歌って、踊って、一緒に食べて、仲良く遊べばいいんだよ…って、そのことだけをひたすら繰り返し確認しているゼミ生たちだったような気もします。

 「あ~あ、ゼミ…、ゼロから再スタートだ…」と思っていたのですが、どうも、ゼロではなさそうです…🙏💕