地域子育て貢献事業就学前児童交流会 「GO・GOキッズ~もうすぐいちねんせい~ ムーブメントであそぼう!」(川崎市麻生区)の活動報告

2017年度 川崎市麻生区主催の「地域子育て貢献事業 就学前児童交流会」のお手伝いをさせていただいています。

 

「小1プロブレム」という言葉が有名になったのは随分前ですが、幼稚園・保育所認定こども園の教育と小学校教育の接続を強化するための取り組みには、まだまだ課題が山積みです。

川崎市麻生区でも、就学支援の活動として、「GO・GOキッズ~もうすぐいちねんせい~」を実施しています。 これは、地域に在住する来年度小学校に入学予定の全ての児童が同年代の子どもと交流する機会を持つことを目的とし、児童とその保護者及び保育園、幼稚園児を対象に、体を使った遊びの会や音楽遊びの会を提供するものです。 同じ年代のこども同士が交流を持つことで就学への期待を育むことができるよう、楽しいプログラムが準備されています。 また、地域の親子が交流する機会を持ち、自然と子育て家庭のネットワークづくりのきっかけとなることをねらっています。

 

麻生区では、既に、保育士の先生方が中心になって、子育て支援や異年齢保育、障がい児保育に、ムーブメント教育の要素を活かしてオリジナルな発展を見せてくださっていましたが、今回、「GO・GOキッズ~もうすぐいちねんせい~」にも、「 ムーブメントであそぼう!」の回を実施してくださいました。

 

9月に実施された活動の大枠を紹介します。

みんなで輪になってダンスムーブメントを楽しんだあと、来春小学1年生になるお友だちが前に並び、一人ひとりの紹介が始まりました。自分の名前とどこの小学校に通う予定なのか発表しました。

元気にハキハキ言うお友だちも、恥ずかしそうに小さな声で伝えるお友だちも、もらった拍手に照れて嬉しそうでした。

走行・歩行ムーブメントでは、「一年生になったら♪」の歌に合わせて元気に歩いたり走ったりしました。

形板を使った設定ムーブメントでは、「音楽が鳴っている間は、形板を踏まないで歩く、音が止まったら形板の上に乗る」活動を基本に、親子で一緒に乗ったり、色・形を指定したり、乗せる身体部位を限定したり、少しずつ課題を発展させていきました。

 

頭を乗せて・・・

お腹で乗ってみよう!

 

お友だちと「〇人」で一緒に乗る!と「かず」に親しみながら、同時に、仲間と協力する展開も自然に取り入れました。

 

続いて、「子ども」VS「大人」で、形板のひっくり返し合戦!です。

形板には、数字が書いてある「表」と何も書いていない「裏」があります。

子どもは表にする、大人は裏にする・・・、とても単純なこのゲーム、(大人たちの方が結構本気になるので・・・笑)、盛り上がります♪

どっちの多いかな・・・、比べる方法は色々あるけれど、今日は積み上げてみました。

えっと、どっちが多いのかな~?と先生が呼びかけて、子どもたちは、枚数が「多い」方が積むと「高く」なることを確認します。

子どもチームの圧勝で、大人の心に火がついたのか・・・!? さらにヒートアップ!

ママにぴたっとくっついて離れない女の子がいましたけれど、この活動のときには、いつのまにか、別々に、女の子もママもそれぞれに形板を必死にひっくり返していました。(敵同士ですもんね・・・笑)

今度は、なかなか良い勝負・・・!どっちが多いのかな~?見ただけでは解りにくいので、一枚ずつみんなで数えてみました。

2枚差で、子どもチームの勝ち!やった~~!と顔を見合わせて飛び上がって喜ぶ子どもたち。

 

つづいて、形板を踏んで進んでいきます。スカーフをくぐったり、プレーバンドをまたいだりする課題もされます。

さすがに、もうすぐ一年生のお友だち、ビーンズバッグを身体に乗せて運ぶ難しい課題にも積極的に挑んでくれました。

さいごは、みんなでパラシュートの活動を楽しみました。

ママやパパも息がぴったり!「1,2の3~」で紙吹雪を散らして、たくさんのはなびらが子どもたちの上に舞い降りてきました。

 

 

すると、映画「メリーポピンズ」で有名な「チムチムチェリー」の音楽が流れてきて、保育士の先生方が手作りした「ほうき」や「ちりとり」や「モップ」も出てきました。

学校の「掃除の時間」をイメージした活動です。

子どもたちは、真剣に、協力しながら、楽しんで「お掃除」にも取り組んでくれました。

 

 

活動をふりかえり、「楽しかった人~?」とリーダーの先生の声に、「はーい!」と元気に答える子どもたち・・・。

 

就学支援に向けた課題について、地域の小学校から寄せられた意見をもとに、担当の先生と意見交換をしながらプログラム案を考えてみました。

もっと良い展開があったかな・・・とその場で反省点を確認しましたが、帰っていく子どもたちやママパパの笑顔に、リーダーの先生方も笑顔になっていて、とても嬉しかったです。

今回一緒に遊んだみんなが、楽しい小学校生活を送れますように・・・♪

 

今後も就学支援に役立つ遊びプログラムの開発に取り組んでいきます・・・。