ワークとライフを共にハッピーに♪

 久々に、「子育て=親育て(母親として考えたこと)」のカテゴリーの記事を書きますおじぎ

 現実逃避でつぶやくこともできなかったのですが…、 実は…、先月末に長男Qの小学校のPTAの「くじ」に当たってしまい、ある部会の代表をやることになりました。 3歳未満の子どもがいる場合は免除だったので今年度初めてくじ引きの対象に入ったのですが、まさかの大当たり…!! マジで汗

 「お仕事されていることは、辞退の理由にはなりませんので…」と言われましたが、集まりは、基本平日午前中…。 どうしたらいいのぉぉぉ~…と泣きそうでしたが、一緒にくじにあたってしまったお二人がとてもいい方たちで、分担し合っていきましょうと励ましてもらい、どうにかやり始めたところです…汗

 これまで、長男Qの小学校不適応への対応で精一杯で余裕はなく、PTAについては、どんな小さなお仕事でも念力集中ジャンケンポイ!で切り抜けて逃げてきた私でしたので、全てが未知の世界…!! 「人生勉強と思ってQのためにがんばらんば~がんばれ」との長崎の母の言葉どおり、無知で無関心だった自分を反省しつつ、新しい出逢いに感謝して務めております…ぺこり

 しかし、知れば知るほど、PTAという制度は、母親が全員専業主婦であることを前提に考えられているんだなぁ~と感じることが多いです。 原則としては「任意」加入ですし、地域や学校によって色々と差があるのかもしれませんが…、基本的に、母親が子育ての一部として担い合う「無償労働」…だと思います。少し前に読んだお隣の学科の竹信三恵子先生の本(「家事労働ハラスメント―生きづらさの根にあるもの」)の内容を繰り返し思い出しています。

www.iwanami.co.jp

 

 働くママがしんどいのも、専業主婦の経済的自立がしにくいのも、家事、育児、介護といった「見えない労働」が、外で働く「生産労働」より低く見られ、女性はそれらを無償で提供されることを強いられるからなのだ…、 ワーク・ライフ・バランス政策の根幹は、家事労働の再分配にある。ワーク(賃労働)とライフ(無償労働)の二つの領域のバランスをとるということ…、 女性にとっては読んでいて途中でちょっとシンドクなるくらい、「日本の女性の生きづらさの根」を浮き彫りにした本です。 働きづらさ、育てにくさ、生きづらさ…、 急速な少子高齢化核家族化の中で、日本の社会全体が、既に個人の努力では解決できない負のスパイラルに陥っているのでしょうか…。

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 これまで、15年程、ムーブメント教育・療法の実践を通して多くの子どもたちとその家族に出逢ってきました。 その間に私自身も二人の息子の母親になり、子育てに奮闘する中、見えてくるものが少しずつ変わってきました。 障がい児支援、子育て支援、そして、東北支援の現場でも、子どもの育ちを支えるには、家族を丸ごと支える必要があること、特に、日本の現状では、家族支援=母親支援であることを強く認識しています。 その想いで活動を展開する中、ママたちの笑顔に触れ私自身もハッピーな気持ちになることは何度もあります。繰り返し活動していると、大人たちの意識が、「私の子」から「私たちの子」に変化していく様子も解り、小さな活動ながら可能性を感じます。でも、同時に、一時の活動にできることの限界を感じることも多くあります。

 

satsuki-lab.hatenablog.com

 

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 アベノミクスは、「女性の活用」を唱えました…。 女性のキャリアについて大きな論争を起こしたシェリル・サンドバーグの「LEAN IN」本 も、全世界で150万部突破!映画化決定!…だそうです。 「シェリルはスーパーウーマンすぎて真似できない」という声もありますが、男性にとっても、一緒に働く女性のこと、パートナーのことを考える契機となる本であることは間違いありません。 多様な働き方を示す「ダイバーシティ」とういう言葉もありますが、女性が「ライフ」を充実させて「ワーク」するためには、当然、産休・育休・時短・在宅勤務・直行直帰等々…、多様な働き方を実現させる必要があります。 地域コミュニティ、家庭、職場で女性が直面する状況を包括的に捉えて、男女ともに、働き方、生き方を大きく変えていかないといけない時にきているのかもしれません…。 女性だけの問題ではなく、女性の多様な働き方をマネジメントしていくことで、実は、男性をも巻き込んで、性別、年齢、障がい…等、様々な違いを個性としてとらえ、各自のストレングス(好きなこと、得意なこと)を活かすダイバーシティ時代のマネジメントが目指すべき姿…が見えてくるのではないかと思います。

 様々な違いのある人々が多様な生き方を真に自分の意志で選択できる自由、その多様性を互いに認め合うことのできる共同体としてのゆとり…、「私は私」と「私は私たち」のハッピーを共に満たしていく「場」を共に創り合う充実感…。 理想論かもしれませんが、ムーブメント活動でいつも大切にしているこの世界観が、日常に実現すれば…と願います。

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 自分の日常を振り返ると、私の人生に「子育て」が加わってから、ずっと、毎日毎日をバタバタとただ懸命に過ごしているだけで、ちっとも効率良くできるようになっていません…汗。 子どもたちの成長と共に状況は更新されるわけで、何かに慣れてきたころには、(今回のPTAのように…)また新たな課題が生じます。正直、くたくたで、その都度に「子育てと仕事の両立」について悩み続けています…とほほ悩む

 でも、私にとっての子育ての醍醐味は、巻き込まれるように、自分一人では出逢えなかった世界を知り、それまでの私には見つけられなかった人生を生きている…と思えることでもあるのかもしれません。 息子たちが夢中になっているものに興味がわきます…。 誘われなくても、一緒にやってみたくなります…。 頼まれると、ついつい張りきってしまいます…。

(…というわけで、次男Callの「ママお願いちゅちゅ」攻撃を受け、料理下手な自分には絶対無理!とずっと思ってきた「キャラ弁」というものに初めて挑みました…笑

 
 子育ては決して楽(ラク)なことではありませんが、人生を豊かにできる楽しい体験です。毎日、忘れないようにしたいです…。 職場でも、いつまでたっても愚痴ってばかりですが…、もっと楽しく働きたいな…と思います。 「ワーク」と「ライフ」を共にハッピーにできるように、まずは自分の足元から一つずつ工夫していきたいな~と思います。 久々にママモードで長くなりました顔。 最後まで読んでくださりありがとうございましたheart。 皆様、よい休日をお過ごしください~♪