場に集い、遊び、笑い、語り合うことの意義

 2013年11月30日(土)、卒業生が運営するNPO団体による公開イベントに出席してきました。

 前半は、「冬の星座を探しに行こう!」をテーマにした公開ムーブメントで、子どもも大人も障がいのある子もない子もみんなで遊びました。

 会場は、ゆうゆうの事務所兼定期教室の場所「ゆうゆうハウス」…、決して広くはない、ビルの一室ではありますが、多様性を包み込むムーブメントプログラムの力と集まった人たちの「あそぼう!」という想いによって、活気ある豊かな遊びの場になりました。

 フリームーブメントの後、円座でロープムーブメントを楽しんだあと、一人ひとりお名前を呼んで集団活動へ移行しました。 ダンスムーブメントで元気に動いた後、壁に貼られた冬の星座のイラストを見ながら、イメージを膨らませて、みんなで星の世界へ旅に出ます。  

短ロープでつくった星の川を渡って…、
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スカーフそりで、流れ星になってひゅーんと移動…、
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パラシュートムーブメントでは、みんなで乗ってダイナミックな揺れに挑戦。
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みんなの気持ちを一つにして、1,2,3!! 天井にぴたっと貼りついたパラシュートがふわっと落ちてきて、子どもたちは大喜び…。
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最後は、電飾を使って、ファンタジックな星座の世界を楽しみました。
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星座を探す旅…をテーマに遊び心いっぱいの大人たちが、自然と子どもたちの環境となって、一人ひとりの「○○したい」気持ちに応えていました。 子どもたちの年令層もかなりの幅があり、親御さん以外の大人の参加も多かったのもあって、「親子で」…というより、「みんなで」遊んだという実感がありました。

 後半は、小林芳文先生による研修講座 『障がいのある子・気になる子のための家族・支援者を支えるムーブメント』 が開催されました。

 床に座って子どもたちも遊ぶアットホームな雰囲気の中、小林先生は、まさに「身を乗り出して」熱心にパパママに語りかけていました。
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色々な質問が出て、小林先生の答えはもちろん、保護者同士での意見交換も行われ有意義な語り合いの場となりました。
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そして、この講義の間に、ほっと嬉しくなる場面も…。
赤ちゃんに興味をもってあやす兄弟、それに笑顔で応えるパパさん…、
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落ち着きがなくなってきたKくんの動きに応えてタッチしてくれる別のベビーちゃんのパパさん…
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 小林先生のお話をぜひパパママに直接に聴いて欲しいと企画された今回の催し。一般的な研修会等に小さな子どもや障がい児を連れて参加することはなかなか難しいものですが、特別に「託児サービス」を用意しなくても、みんなで先生の話を聞こう、一緒に語り合おうという気持ちで、無理なく実現したことも興味深いことだと思います。
 先生の声に邪魔にならないように…と配慮しながら、あちらこちらで、子どもたちにさりげなく対応する大人たちの姿が見られました。 ほとんどの家族が初めて会った関係なのに、共に遊びの場を共有した経験が、「私の子」から「私たちの子」という意識の変化を自然に生み出しているように感じました。 前半の活動場面から計算すると3時間近く集団で過ごしました。様々な子どもたちが「共に居る」ことを実現するのは、子ども一人ひとりの力だけでなく、環境の力が大きく影響するのだとあらためて実感しました。
 最後、プログラムのテーマにちなんで、小林先生から「見上げてごらん夜の星を」の歌のプレゼントに、一緒に歌いたいと前に出てくる子どももいて、みんなにっこり…。
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 個人的には母親としても参加でき、幸せな遊びの場でした。 あらためて、共に集い、遊び、笑い、語り合うことの大切さを感じました。感謝です。