満員御礼MZ012-熱(ほとぼり)-

 Dance Performance Project Merry Zome 012「熱~ほとぼり~」

 満員のお客様を迎え、2月18日、19日の2回公演とも無事終了いたしました。ご協力いただいた皆様、ご来場いただいた皆様、ありがとうございました。

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当日配布のパンフレットより…↓

このところ寒い・・・。
手足が冷えると何かで身体を温めることばかり考える。
靴下履いたり、カイロ貼ったり・・・。

勝手に企てて舞台を創り始めた学生達・・・。
私が知らされた時には、既に「熱」があった。
いや、熱以外には何もなかった・・・。
けれど、
事を起こしたかったら、まず熱がいるんだ・・・、
風を吹かせ続けるのにも、やっぱり熱がいるんだ・・・
そして、熱は自分の身体で生み出すことができるんだ・・・ってことに気づかされた。

とにかく愚直なまでに動き続けて熱を生み出して、
自ら生み出したその熱を制御できずに、ボロボロになって、笑っている・・・。
そんな彼らの「熱」の感情によって促された「動き」が
客席の皆様の視線を通して、「表現」になっていくことを祈ります。

「熱」があるだけで嬉しくなるこの季節に、
自家発電でここまでやってきた学生達にどうぞお付き合いください。

                      大橋さつき

 

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 今回の学生達の取り組みのおかげで、自分自身が、本当につい最近まで、学生の表現を恥ずかしくないものに仕上げて舞台に立たせてやることが、自分の役割だと思って一生懸命指導してきたことに気づきました…。「恥ずかしくないレベル」…なんて考え方そのものが、全くもって、お節介な話です… 

 和光大学に来て9年目が終わろうとする頃になって、やっと、学生達が自分の表現を見つけようともがく過程にただ寄り添うだけしかしない…ということの意義がわかるようになってきた気がします…。(いや、本当はまだ上手にコントロールできないので格好悪いくらい無駄にジタバタしているけれど…。)

 自分のものさしを押しつけるやり方の何倍も難しいのですが、その分、何倍もおもしろいのです。ものさしそのものが日々更新されていきます…。

 かかわった一人ひとりに確かな「熱」が残る、後からじわじわくる…、不思議な舞台でした。

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 「熱-ほとぼり-」…とは、よくつけたものだと思います。

 あとは…、熱が冷めないうちに、ゼミ室片付けてね…