マリオン・B・ダーフィーの『祈り』から

 今日はある詩を紹介します。

「父母の祈り」または「親の祈り」と訳されている詩です。
信じるのが神様なのか仏様なのか、宗教的な背景の違いは別として、多くの親の心に響く詩だと思います…。

神様、私をよりよい親にしてください。
私の見果てぬ夢を子どもに負わせることなく、
子ども自身が人生を選ぶことを助けるものにしてください。
道草や回り道にもいらいらせず、
子どもの長い人生からこれを見守る賢さをお与え下さい。
のろさやぐずさに八つ当たりして、
子どものやる気をそぐことがありませんように。
誰にでもある失敗にほほえむ余裕を、
否には否をもって当たり得る者としてください。

叱る時には、優しい声と温かい心をお授け下さい。
そうすればきっと、叱られた訳に聞き入り、
人生の秩序と決まりを生涯の友とするでしょう。
くどくしつこい言葉や黙って無視することから
私をお助け下さい。
そして、まっすぐに頼ってくるまなざしを
理解と和らぎにおいて受け止めることが出来ますように。
どうか、私の声と怒りを静めてください。
そうすれば生きる喜びまで曇らすような
親子喧嘩はなくなるでしょう。

私の子どもが私を見て、大人になることをためらうことの
ないように私に内なる輝きをお備え下さい。
あるがままの彼らを受け入れ、
そのままで喜ぶものにしてください。
そうすれば、きっと安心して生きていい事を知るからです。
どうか、確かさと優しさにおいて、子ども達を育ませてください。
いつの日か、彼らもまた、そのように隣人を
受け入れることを得るからです。

そして神様、その時がきたら、彼らが望んだ人生を
行かせる勇気をわたしにお与え下さい。
その日には、育んできた者達が、胸をはって自らの信じる道を
確かな足どりで巣立っていくのをみることができるでしょう。
自信と優しさと、そして良心を心の友としながら。

マリオン・B・ダーフィーの『祈り』から  
 

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新刊「遊びの場づくりに役立つムーブメント教育・療法」 のⅠ章にまとめさせていただいたことと通じる部分がたくさんあって、嬉しく思いました。
この詩にあるような想いを多くの方と共有できたら…と祈ります…。